ある薬剤師の雑感

ただの日記です

過疎地に医師がなかなか来ないのは

私は薬剤師であり、医師ではないので
本当の気持ちというのは
理解できない部分がありますが。

青森での年収2200万円、家賃光熱費タダ、という
過疎地での医師求人。

結局見つからず断念したとのことです。

理由を考えてみました。

 

①条件が悪い

正直、そもそも「条件が悪い」と思います。

2200万円、安い!

条件面からすると
もし赴任すればその医師にみんなが頼るということになりそうで
そうすると、実質24時間365日労働を求められるのではないかと考えてしまいます。

違うかもしれませんが。

学会で遠方に行ったり
家族でゆっくり過ごしたり
海外旅行に行ったりということは
どうも出来なくなりそうな感じですね。

本当の自分の休み、というのは
なくなるのではないかと思います。

だって代わりの医者がそこにはいないのですから。

期間限定(数ヶ月単位)なら
なんとかなるかもしれませんが
年収を提示しているところからすると
最低でも1年と考えられているのだろうと思います。

いやそうは言っても
在宅医などは24時間365日体制で仕事してるよ!
と思うかもしれません。

もちろんそれはそれで大変ですが
住みなれた場所であったり
自分が好きで選んだ場所であったり。

家族の生活環境が保証されていて
子供たちとも一緒に暮らせて
子供たちの教育環境も充実していて
というのと、過疎地に赴任しての仕事は異質のものです。

本当にお金を稼ぎたかったら
都会で本業+バイトをたくさん入れた方が
いいような気がします。

もしくは自費診療分野(美容整形など)に進出するか。

 

②田舎での人間関係に対する不安 

過疎地には過疎地なりの環境があるという
どちらかというとマイナスのイメージがまずあります。
(実際がどうかということとは無関係です)

正直、こちらの方が大きいのではないかと思います。 

「この医者は年収2200万円だ」というのがみんなにわかります。

「こんなにもらってるんだったらこれくらいしてよ」
(こんなに、と言われる金額でもないと思います)
と言い出す人が出てくるかもしれません。

実際に他の過疎地での医師勤務で
医師に対する嫌がらせなどで継続断念した事例があります。

わずかな時間を使って昼食をとっていたら
「患者を待たせて何事か」と言われたり、など。

もし私が医師だったら
金額がどうかよりこちらの不安の方がずっと大きいです。

 

③自分に何かあった時本当に困る

自分が困ります。

何人募集していたのか詳しくは知りませんが
もし希望者が自分だけだったとすると
該当診療所には自分だけということになります。

もし自分が倒れたら
というか倒れなくても軽微な怪我でも
自分が処置できない箇所であれば
他の医師に頼らなくてはなりません。

当然、そこへのアクセスが不便ですし
アクセスすれば該当勤務地は医師がいないことになります。

しかし過疎地でも、医師がそれなりの人数がいる状態であれば
医療が機能すると思います。

10人くらいで分担しながら医療を提供できるとか。

だから今回の募集も5人とか10人とかだったら
そしてもしも複数人同時に採用できたら
もしかしたらもしかしたら何とかなるのか。

予算は当然5倍10倍ですけど。

 

しかし、世の中は昔と比べて宅配業も充実しているし
ネット環境も整備されていますから
不便さというのは少しは軽減されていると思うのですけど
便利な環境に慣れていれば
やっぱり不便でしょうね。

全部の診療科+救急医療にそれなりに対応できて
独身で体が丈夫で
不便さを厭わない
人間関係が円滑に築ける人。

難しいな。