ある薬剤師の雑感

ただの日記です

暴力パワハラ部活動指導について:「指導法が今の時代に合っていない」という表現に強烈な違和感

日大アメフト部員のラフプレーについて
以前にも記事を書きました。

phar.hatenablog.com

 

昨日、関東学連のコメントが出され
日大の監督・コーチを一刀両断しました。

なんとなく私が以前に書いた記事の流れに
なっている気がします。

 

ところで、テレビを見ていると
日大監督の指導法について

「指導法が昭和(もしくは戦時中)を引きずっていて、今の時代に合っていない」

という表現をよく聞きます。

このことについては私は強烈に違和感があります。

時代に合っていないからいけないのではなくて
今も昔も、暴力や立場を利用したハラスメントはダメなんです。

ただ、ダメだと思う人の声より
暴力を容認する人の声が大きく
または容認する人の立場が上なため
被害に合ってきた人たちの声が抹殺されていただけです。

「昔は良かったが今ではダメな指導法」なのではなく、
「今も昔もダメな指導法」なんです。

ひと昔なら、暴力パワハラ被害に合っても
録音することも動画に保存することも現実的には難しく
被害を証明することは困難でした。

説得力の欠ける被害を公言したところで
「余計なことを言うな」という内部からの圧力があったり
「指導者が変わったらチームが弱体化する」という懸念があったり
「自分の進路に影響してしまう」という心配があったり。

要は、良し悪しよりも自分の将来のため
チームメイトの将来のため
暴力パワハラを我慢し、自分を犠牲にしてきた人がたくさんいる。

ただ、手軽に証明する手段が出てきて
動画や録音で第三者の賛同を得ることができて
外部の圧力でもって解決する道筋ができるようになった。

それだけです。

今も昔もダメなんです。

以前の暴力指導を容認する人は
それで自分がたまたま活躍できたからであって
その陰で、涙を流しながらフェードアウトしていった人がいることを
全く考慮に入れていないだけです。

今回のアメフトのラフプレーをしてしまった選手にしても
もし指示されたにも関わらずラフプレーをしなかったら
もう彼にはアメフトの道はなかったんです。

数十人単位で辞めた部員がいるのです。
スポーツ推薦で入っていながら。

現在、暴力指導法が以前よりも問題化するのは
被害者がきちんと声をあげられるようになって
利害関係のない第三者の圧力を利用できるようになったからであって
時代に合っているとか、合っていないとか
そういうことでは決してありません。

 

phar.hatenablog.com